中学時代の三年間は野球部に所属していました。
ごく普通の公立中学で、部員数は毎年各学年10人前後だそうですが、僕の学年は6人しか入りませんでした。

 

〈素人集団〉
リトルリーグ経験者は全くおらず、先輩の中にも1人か2人程度。つまり結構弱いチーム。
地区大会で1回勝てるかどうかのレベルで、未経験の僕にとってはその方がやりやすかったです。

 

練習は大体週6日で1日3、4時間。公立中学では普通だと思いますが、平日は顧問がほとんど来ないため、威勢のいい掛け声もなく、雑談し放題の中でユル〜い練習をしていました。

 

〈コーチごめんなさい〉
弱いくせになぜか週末の練習用に外部コーチを雇っており、どうやら校長先生に頼まれて引き受けたようです。
僕はこの外部コーチが苦手でした。
別に向こうに問題がある訳では無く、とても穏やかで親切な人です。
だからこそ、僕らは大して技術もやる気もないのに、わざわざ来てもらって申し訳ないなという変な遠慮(?)がありました。
じゃあ頑張って上手くなれよという意見には何の反論もできません。
ちなみに顧問の先生も基本的には穏やかですが、試合でミスがあると「××××!!!」と聞き取れないぐらいの怒声をあげることがあり不気味な印象でした。

 

〈あんた何しに来てんの?〉
先輩にも「重役」と呼ばれる変な人がいました。
なぜ「重役」かというと、学校がない日曜日などの練習で、開始1時間後ぐらいにフラっと現れ部室に入る。そしてまた1時間くらい出てこず、出てきたと思ったらそのまま帰る。だから「重役」
練習に参加したことはほとんどありません。
部室の中はただ野球道具が置いてあるだけの狭くて汚い空間なのですが、彼がなぜわざわざ来るのか、部室で何をしてたのかは誰も知りません。

 

〈素人ピッチャーと粗暴キャッチャー〉
弱小チームなので入部当初からバッティング、守備練習に参加できましたが、試合には出れませんでした。

 

2年生になり、肩が少し強いというだけで僕がピッチャーに。
カーブを覚えようと思ったが全然曲がらないため、ヤケクソでナックルを投げたら凄い落ち方をしたので決め球に使うようにしました。

 

相棒となるキャッチャーは、乱暴でワガママでトラブルばかり起こす奴。
そいつとは小学校も同じでしたが、中学になっても先輩と殴り合いをするような変な奴。
そいつに対しては、極力無関心で最低限のことしか言わないことで大きな揉め事は避けられました。

 

〈最後までユルい〉
3年になり、相変わらず試合は勝ったり負けたり。
後輩も入ってきましたが、僕ら以上に無気力な子もおり、ますますユルい野球部に。
そのユルさが試合にも出たのか、最後の大会でホームスチールをされるという赤っ恥。
1回戦負けで、中学最後の試合は終わりました。

 

卒業後、乱暴者のキャッチャーは高校でも野球部に入ったようですが、基礎ができてない上に、あの性格で先輩と揉め退部したということを風の噂で聞きました。

 

@30代男性